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突発的にやってみよう書いてみよう企画。
16の共犯、共謀です。
例によって、大人っぽい感じの雰囲気です。
案外こそばゆく甘いかも!
大人のビターなテイスト、私には無理なのかー。
01 髪を梳く(Pleasure,Treasure。1→12→5)
02 口付けを落とす
03 指を絡ませる(fall in down)
04 傷の舐め合い
05 背中合わせ(12の続き。Pleasure,Treasure)
06 暴露
07 頬に触れる
08 秘められた関係(総一朗×まどか)
09 庇う
10 追い詰める(13の続き。sinful relations)
11 生む
12 後ろから抱き締める(5の続き。Pleasure,Treasure)
13 手を伸ばす(sinful relations)
14 ──越しに触れる(ガラス越し、格子越しなど)
15 撃ち抜く
16 共犯、共謀(読み切り作品)
17 前世からの付き合い
18 サイン (Eden)
19 抱き合う
20 シーツにくるまる(Pleasure,Treasure)
21 殺す
22 ラインを辿る
23 騙す
24 忠誠を誓う
25 腕を組む (sinful relations)
26 告白
27 許す
28 寄り添う
29 押し倒す(10の続き。sinful relations)
30 終幕
16の共犯、共謀です。
例によって、大人っぽい感じの雰囲気です。
案外こそばゆく甘いかも!
大人のビターなテイスト、私には無理なのかー。
01 髪を梳く(Pleasure,Treasure。1→12→5)
02 口付けを落とす
03 指を絡ませる(fall in down)
04 傷の舐め合い
05 背中合わせ(12の続き。Pleasure,Treasure)
06 暴露
07 頬に触れる
08 秘められた関係(総一朗×まどか)
09 庇う
10 追い詰める(13の続き。sinful relations)
11 生む
12 後ろから抱き締める(5の続き。Pleasure,Treasure)
13 手を伸ばす(sinful relations)
14 ──越しに触れる(ガラス越し、格子越しなど)
15 撃ち抜く
16 共犯、共謀(読み切り作品)
17 前世からの付き合い
18 サイン (Eden)
19 抱き合う
20 シーツにくるまる(Pleasure,Treasure)
21 殺す
22 ラインを辿る
23 騙す
24 忠誠を誓う
25 腕を組む (sinful relations)
26 告白
27 許す
28 寄り添う
29 押し倒す(10の続き。sinful relations)
30 終幕
壁際に追いつめられた姿は、袋の鼠の様。
奴は、余裕しゃくしゃくで、ゲームのような
ひと時に身を投じようとしている。
お互いに確信犯なのだから始末が負えない。
そう、嫌ならこの展開を許しはしなかったのだから。
背の高い奴は、こちらを見下ろし顎をくいと掴んだ。
不敵に微笑んで、挑発的に腰を抱く。
妙に醒めている一方で、期待に高揚している自分もいた。
おかしい。
簡単にいえば、魔が差しただけだ。
彼の方はきっと余計な感情は持ち合わせてはいない。
自分の気持ちはともかく相手のことはよく分かる。
気づかない振り見ない振りをしているのではないか?
「本気なのか?」
「……ああ本気だ」
この瞬間の気持ちは、本気ということなのだ。
それが恋愛ではなく、一時の遊戯に過ぎなくても。
さらり、指に絡められた髪が彼の指を滑る。
唇が触れあいそうな程距離が詰められていた。
ふう、と息を吐き出す。
間近で見れば、やはり嫌味なくらいの美しい男だ。
切れ長の眼差し、長いまつげ、すっと整った鼻筋、
少し厚めの下唇がセクシーだった。
髪をかきあげる仕草さえ様になっている。
今まで、相手を恋愛対象として意識したことは皆無だった。
恋愛を意識しない友達関係は、お互いに楽で今日までを過ごしてきたというのに
あっけないものだと自分を嘲笑した。
微かに踵を浮かせ、彼の唇に自分のそれを重ねた。
瞼を伏せて、視界の端に捕らえた奴は無表情だった。
何も動じていない。
相手がどう出るか予測したうえで次の行動を計算している。
「っ……本当にむかつく」
悔し紛れの呟きは鼻で笑われていた。
「誘いに乗っといてよく言うな。
これは、作られた状況なんだよ」
ああ、もう一言も二言も余計だな。
熱く混じる吐息。
震える腕を、背中にまわししっかりと掴んでやった。
背中に爪を立て、しがみつく。
「俺の名前呼べよ?」
「恋人同士じゃないから必要ないだろ」
くっくっと喉で笑う声がした。
背中に回された手がスマートだなあと冷静に
感想を抱く。
こんな手順なのか。それとも、相手によって変えるのか?
「顔に出てるぞ」
はっとした。柄にもなく気恥ずかしくなってしまう。
「で、出てるわけないだろ」
声が上擦るのは相手のセリフのせいだけじゃなく、
こんな会話の合間にも魔の手が伸びているからだった。
遊びの割に丁寧だ。
「……感じている振り装ってるつもりだろうが……」
語尾を濁した奴はおかしくてたまらない様子だ。
くっ。変な声が出そうだった。いや、出てるかも。
顔を逸らそうとしたら、しっかり顎を掴まれる。
目の前の顔を見ていられなくなる。いつも見ている奴の傲岸不遜で不敵な
表情は、こういう場面ではより一層いきいきしているらしい。
意識したことはなかったはずが、何故か、見ていると動揺する。
切れ長の眼差しが、全部見透かしていそうで、負けたくないと思った。
顎を掴んでいた手は頭を押さえこんで、深く口づけられる。
一瞬、目まいがした。
極上の美酒より甘くて酩酊状態になっている。
腐れ縁の悪友の面影が消えてしまう。
そんな自分を認めたくなかった。
「お前なんて……っ……大嫌いだ」
弱々しい声じゃ何の抵抗にもならないのは分かっていたけど、
真っすぐ見つめてくる奴の手の内に堕ちる悔しさからつい零していた。
嫌だ。吸い込まれる。
「その言葉だけで全部わかってるよ」
恐ろしく優しく、彼は言った。
真綿で包み込むように。
「憎まれ口叩く様子も可愛いって思ってたんだぞ」
早く言えばよかった。
順番を間違えたなんてさらさら思わないけれど、
こんな手段しか取れないのが歯がゆい。
恋愛感情を覗かせると警戒されると思ったから、気をつけていた。
女らしく振舞うことが苦手で、
男言葉を使っていたが、誰より女らしいのは知っていた。
今日、抱いたことで確信した。
『遊び』に誘ったら乗ってきたのは意外だったが、
そこに本心を見せていたのだろう。
自惚れとは思えない。
好きでもない相手に感じて、満たされた様子で眠るなんてあり得ないのだ。
さら、と頬にかかる髪の毛を避ける。
首筋に触れたらくすぐったそうに身をよじった。
「……大好きってことだろ」
知らず笑みが浮かぶ。
ああ、面倒だ。こんな女にひっかかるなんて。
だが、彼女も同じに違いない。
俺への気持ちを認めたくなくて避けるだろう彼女を追いかけて、
逃げられないようにどっぷりはまらせてやる。
後悔したって、もはや遅い。
このゲームの共犯者になった時点で、致命的なミスを犯している。
このまま夜を終わらせるのは、勿体ないだろう。
不埒な熱に身を任せ、愛しい女に口づけを落とした。
もう一度、俺を分からせるため、
そして、彼女の想いを感じ取るために、眠りから目覚めさせた。
俺様で、どS(イニシャルじゃない方)なだけで
Sさんとは全く持って無関係ですんであしからず。
奴の過去話は、苦味のみで甘くありません。
こういう口調好きなんですー。
この先、彼女はてんパリながら振り回され
可愛らしさを全開に押し出していくことでしょう。
奴は、余裕しゃくしゃくで、ゲームのような
ひと時に身を投じようとしている。
お互いに確信犯なのだから始末が負えない。
そう、嫌ならこの展開を許しはしなかったのだから。
背の高い奴は、こちらを見下ろし顎をくいと掴んだ。
不敵に微笑んで、挑発的に腰を抱く。
妙に醒めている一方で、期待に高揚している自分もいた。
おかしい。
簡単にいえば、魔が差しただけだ。
彼の方はきっと余計な感情は持ち合わせてはいない。
自分の気持ちはともかく相手のことはよく分かる。
気づかない振り見ない振りをしているのではないか?
「本気なのか?」
「……ああ本気だ」
この瞬間の気持ちは、本気ということなのだ。
それが恋愛ではなく、一時の遊戯に過ぎなくても。
さらり、指に絡められた髪が彼の指を滑る。
唇が触れあいそうな程距離が詰められていた。
ふう、と息を吐き出す。
間近で見れば、やはり嫌味なくらいの美しい男だ。
切れ長の眼差し、長いまつげ、すっと整った鼻筋、
少し厚めの下唇がセクシーだった。
髪をかきあげる仕草さえ様になっている。
今まで、相手を恋愛対象として意識したことは皆無だった。
恋愛を意識しない友達関係は、お互いに楽で今日までを過ごしてきたというのに
あっけないものだと自分を嘲笑した。
微かに踵を浮かせ、彼の唇に自分のそれを重ねた。
瞼を伏せて、視界の端に捕らえた奴は無表情だった。
何も動じていない。
相手がどう出るか予測したうえで次の行動を計算している。
「っ……本当にむかつく」
悔し紛れの呟きは鼻で笑われていた。
「誘いに乗っといてよく言うな。
これは、作られた状況なんだよ」
ああ、もう一言も二言も余計だな。
熱く混じる吐息。
震える腕を、背中にまわししっかりと掴んでやった。
背中に爪を立て、しがみつく。
「俺の名前呼べよ?」
「恋人同士じゃないから必要ないだろ」
くっくっと喉で笑う声がした。
背中に回された手がスマートだなあと冷静に
感想を抱く。
こんな手順なのか。それとも、相手によって変えるのか?
「顔に出てるぞ」
はっとした。柄にもなく気恥ずかしくなってしまう。
「で、出てるわけないだろ」
声が上擦るのは相手のセリフのせいだけじゃなく、
こんな会話の合間にも魔の手が伸びているからだった。
遊びの割に丁寧だ。
「……感じている振り装ってるつもりだろうが……」
語尾を濁した奴はおかしくてたまらない様子だ。
くっ。変な声が出そうだった。いや、出てるかも。
顔を逸らそうとしたら、しっかり顎を掴まれる。
目の前の顔を見ていられなくなる。いつも見ている奴の傲岸不遜で不敵な
表情は、こういう場面ではより一層いきいきしているらしい。
意識したことはなかったはずが、何故か、見ていると動揺する。
切れ長の眼差しが、全部見透かしていそうで、負けたくないと思った。
顎を掴んでいた手は頭を押さえこんで、深く口づけられる。
一瞬、目まいがした。
極上の美酒より甘くて酩酊状態になっている。
腐れ縁の悪友の面影が消えてしまう。
そんな自分を認めたくなかった。
「お前なんて……っ……大嫌いだ」
弱々しい声じゃ何の抵抗にもならないのは分かっていたけど、
真っすぐ見つめてくる奴の手の内に堕ちる悔しさからつい零していた。
嫌だ。吸い込まれる。
「その言葉だけで全部わかってるよ」
恐ろしく優しく、彼は言った。
真綿で包み込むように。
「憎まれ口叩く様子も可愛いって思ってたんだぞ」
早く言えばよかった。
順番を間違えたなんてさらさら思わないけれど、
こんな手段しか取れないのが歯がゆい。
恋愛感情を覗かせると警戒されると思ったから、気をつけていた。
女らしく振舞うことが苦手で、
男言葉を使っていたが、誰より女らしいのは知っていた。
今日、抱いたことで確信した。
『遊び』に誘ったら乗ってきたのは意外だったが、
そこに本心を見せていたのだろう。
自惚れとは思えない。
好きでもない相手に感じて、満たされた様子で眠るなんてあり得ないのだ。
さら、と頬にかかる髪の毛を避ける。
首筋に触れたらくすぐったそうに身をよじった。
「……大好きってことだろ」
知らず笑みが浮かぶ。
ああ、面倒だ。こんな女にひっかかるなんて。
だが、彼女も同じに違いない。
俺への気持ちを認めたくなくて避けるだろう彼女を追いかけて、
逃げられないようにどっぷりはまらせてやる。
後悔したって、もはや遅い。
このゲームの共犯者になった時点で、致命的なミスを犯している。
このまま夜を終わらせるのは、勿体ないだろう。
不埒な熱に身を任せ、愛しい女に口づけを落とした。
もう一度、俺を分からせるため、
そして、彼女の想いを感じ取るために、眠りから目覚めさせた。
俺様で、どS(イニシャルじゃない方)なだけで
Sさんとは全く持って無関係ですんであしからず。
奴の過去話は、苦味のみで甘くありません。
こういう口調好きなんですー。
この先、彼女はてんパリながら振り回され
可愛らしさを全開に押し出していくことでしょう。
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