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last supper

最後の晩餐をあなたと。

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表現の微妙な違い。
たとえば、「ねだる」と「せがむ」
なんですけど、微妙にニュアンス違いますよね。
うーんせがむは男性から見た視点でねだるは女性からの視点?(単純だ)
ええっと、これは別々の話です。
登場人物が違いますので悪しからず。
ってまあここだけのネタなんですけどね。
読んでくれた人の頭にスローモーションで映像が流れてたらいいな(おい)
絵が浮かぶーとか言ってもらえるの理想なのですv

「せがむ」

彼女が俺のシャツの袖を掴んだ。
ぎゅっと力を込められそれだけで何かを伝えようとしている。
爪先立ちして見上げてくる瞳は、潤み、頬はうっすらと紅色に染まっていた。
微かに開いた唇が、震えている。
たまらなくなった俺は、彼女の肩を掴み、そっと顔を近づけた。
時が止まる。
静かな口づけに、眩暈すら感じていた。
*********************************::

「ねだる」

ふわふわにとろけるキスが降ってくればいいのに。
待ってるのに彼はくれないから私は思い切ってねだることにした。
瞳を閉じて彼に顔を近づける。
照れくさくて顔が熱を持っていても気にしていられない。
心臓が破裂しそうに高鳴っている。
手まで熱い。
じれったくて私から彼にもっと近づいていこうとした時
文字通り、ふわりとキスが降りてきた。
背をかがめている彼の影が、路面に映っている。
私の想いが通じたのかな。
所在なさげに手のひらを動かしていると、指先が絡めあわされた。
じんわりと広がる温もり。
そのまま抱きすくめられて私は自然と泣いていた。
シャツがしわくちゃになるほど背中に指を立てて。
ぽんぽんと背を叩かれて、馬鹿だなこれくらいで泣くなよと
彼の声が聞こえてくるみたい。

キスしてなんて口にできなかったの。
でもちゃんと分かってくれたね。

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