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お題一覧ですv
この記事の続きで、08を書いています。
01 髪を梳く(Pleasure,Treasure。1→3→12)
02 口付けを落とす
03 指を絡ませる(fall in down)
04 傷の舐め合い
05 背中合わせ(12の続き)
06 暴露
07 頬に触れる
08 秘められた関係(総一朗×まどか)
09 庇う
10 追い詰める(13の続き。)
11 生む
12 後ろから抱き締める(3の続き。sinful relations)
13 手を伸ばす(sinful relations)
14 ──越しに触れる(ガラス越し、格子越しなど)
15 撃ち抜く
16 共犯、共謀
17 前世からの付き合い
18 サイン
19 抱き合う
20 シーツにくるまる
21 殺す
22 ラインを辿る
23 騙す
24 忠誠を誓う
25 腕を組む (sinful relations)
26 告白
27 許す
28 寄り添う
29 押し倒す(10の続き。sinful relations)
30 終幕
頑張ってみよう。第二弾。
「08.秘められた関係」
禁忌に萌える私は、このお題、かなり好きです。
和モノな二人でどうぞ。
raison detre内でアップしている二人のお話です。
この記事の続きで、08を書いています。
01 髪を梳く(Pleasure,Treasure。1→3→12)
02 口付けを落とす
03 指を絡ませる(fall in down)
04 傷の舐め合い
05 背中合わせ(12の続き)
06 暴露
07 頬に触れる
08 秘められた関係(総一朗×まどか)
09 庇う
10 追い詰める(13の続き。)
11 生む
12 後ろから抱き締める(3の続き。sinful relations)
13 手を伸ばす(sinful relations)
14 ──越しに触れる(ガラス越し、格子越しなど)
15 撃ち抜く
16 共犯、共謀
17 前世からの付き合い
18 サイン
19 抱き合う
20 シーツにくるまる
21 殺す
22 ラインを辿る
23 騙す
24 忠誠を誓う
25 腕を組む (sinful relations)
26 告白
27 許す
28 寄り添う
29 押し倒す(10の続き。sinful relations)
30 終幕
頑張ってみよう。第二弾。
「08.秘められた関係」
禁忌に萌える私は、このお題、かなり好きです。
和モノな二人でどうぞ。
raison detre内でアップしている二人のお話です。
何故、君がいとおしいのだろう。
君を妹の様に感じていたあの美しい日々を
壊してまで、刹那を選んだのは、何故だろう。
ただ、愛しているからに過ぎない。
「ねえ、お兄さま?」
「何だい、まどか」
見上げてくる瞳はきらきらと輝いていて、
邪気のなさに時折恐れさえ抱く。
純粋で過激で、俺を、刺し貫く意志を持ったその瞳。
前を歩いていたまどかはくるりと振り返って、その愛らしい唇
から出てくるとは予想がつかないことを口にした。
「桜って人の生き血を吸って色づくのよね。
あの木の下には死体が埋まってるのだとしたら……恐ろしいわね」
「そんなことを言う君の方がよほど恐ろしいよ」
「そう?」
おどけで首をかしげて、腕を取って引っ張る。
「お兄さま……って呼ぶのそろそろやめてくれないか」
「いけないことをしている気になるから……じゃないわね。
そんな理性的で秩序を守る方じゃないもの」
「人聞きが悪いな」
「どうして急にそんなことを仰るの?
他人の目から隠れる為でもあるでしょう」
傍から見ても歳が離れている二人が、
師弟関係で、必要以上に近い距離にいるのは違和感があるが、
兄妹なら、仲がよく微笑ましいで済ませられるからだ。
「君は俺の愛しい人。恋人だからだよ」
説明づけるなら、屹度(きっと)そんな理由。
兄妹はずっと離れなくて済むのだろう。
本当の兄妹なら。
だが、俺たちは違う。
「……総一朗さん?」
抱きついてきた勢いに、体が傾ぐ。
小さな体を受け止めて抱きよせる。胸元に寄せられた頬から伝わる温度。
どこからか、梔子が香った。
甘く、悪戯な声が鼓動に直接響く。
「まどか」
「私がお兄さまって呼びたいんだけど駄目かしら?」
腕が巻きつけられている。
横を向いているまどかの表情はよく見えない。
朱色のりぼんが風に揺れていた。
「いいよ」
「……よかった」
君が望むなら俺の望みなど容易く掻き消える。
ほう、とついた吐息が、胸を熱くした。
「私、貴方が血の繋がったお兄さまだったとしても
……恋をしていたわ」
「危ないことを言うんだね……でも俺も同じ気持ちだよ」
お互いがお互いである限り、
俺たちが恋をしてしまうのは必然だ。
君を妹の様に感じていたあの美しい日々を
壊してまで、刹那を選んだのは、何故だろう。
ただ、愛しているからに過ぎない。
「ねえ、お兄さま?」
「何だい、まどか」
見上げてくる瞳はきらきらと輝いていて、
邪気のなさに時折恐れさえ抱く。
純粋で過激で、俺を、刺し貫く意志を持ったその瞳。
前を歩いていたまどかはくるりと振り返って、その愛らしい唇
から出てくるとは予想がつかないことを口にした。
「桜って人の生き血を吸って色づくのよね。
あの木の下には死体が埋まってるのだとしたら……恐ろしいわね」
「そんなことを言う君の方がよほど恐ろしいよ」
「そう?」
おどけで首をかしげて、腕を取って引っ張る。
「お兄さま……って呼ぶのそろそろやめてくれないか」
「いけないことをしている気になるから……じゃないわね。
そんな理性的で秩序を守る方じゃないもの」
「人聞きが悪いな」
「どうして急にそんなことを仰るの?
他人の目から隠れる為でもあるでしょう」
傍から見ても歳が離れている二人が、
師弟関係で、必要以上に近い距離にいるのは違和感があるが、
兄妹なら、仲がよく微笑ましいで済ませられるからだ。
「君は俺の愛しい人。恋人だからだよ」
説明づけるなら、屹度(きっと)そんな理由。
兄妹はずっと離れなくて済むのだろう。
本当の兄妹なら。
だが、俺たちは違う。
「……総一朗さん?」
抱きついてきた勢いに、体が傾ぐ。
小さな体を受け止めて抱きよせる。胸元に寄せられた頬から伝わる温度。
どこからか、梔子が香った。
甘く、悪戯な声が鼓動に直接響く。
「まどか」
「私がお兄さまって呼びたいんだけど駄目かしら?」
腕が巻きつけられている。
横を向いているまどかの表情はよく見えない。
朱色のりぼんが風に揺れていた。
「いいよ」
「……よかった」
君が望むなら俺の望みなど容易く掻き消える。
ほう、とついた吐息が、胸を熱くした。
「私、貴方が血の繋がったお兄さまだったとしても
……恋をしていたわ」
「危ないことを言うんだね……でも俺も同じ気持ちだよ」
お互いがお互いである限り、
俺たちが恋をしてしまうのは必然だ。
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