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last supper

最後の晩餐をあなたと。

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オリジナルの「Rishera and Dian」で
6、頬です。
ピュアピュアしい雰囲気をお楽しみいただければ!

好きといってくだされたあなたに捧げます。

のちほど、表のブログにも掲載予定。

今回は年齢制限なんてついてません。
表作品のカップリングですしね
そういうお題で。
いや診断メーカーで出たくらいの雰囲気は書いてもいい気がするけども。
(14日のツイート記事をどうぞ)


では、続きからお楽しみください。




以下、たわごと。


何故頬かというとあくせすのライブ観ていて、ヒロから大ちゃんへの
ほっぺへのチュウにきゅん死しそうだったからです。
あの二人かわゆかった。Scandalous blueのラストは
寸止め? 本当にしていても全然大丈夫ですが!
むしろしてて(コラ)
ふじょしです、すみません。

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白い帽子の下、赤い髪が風に流れている。
ふわり笑う悪戯なプリンセスは、臣下である青年を共に庭園を歩いていた。
彼への想いは、臣下へ寄せる信頼より強い気持ち。
時折、視線が絡む度に頬が、熱を持つ。
赤くなって、視線をそらしたら、彼は傷ついた風情で王女(リシェラ)の
手を取り引き寄せた。
「恥ずかしいのよ……あまり見ないで」
「無理です」
「な……」
頬に手が伸びる。
青年(ディアン)は自分自身の大胆な行動に
呆れながらも、彼女に触れていたいとねがった。
リシェラは頬を包み込む手に自分の手を重ねた。
薔薇の香りが、二人を包む。
ふいに吹き込んだ風が、二人の距離を近づけた。
風の勢いに髪を乱されたリシェラが、
被っていた帽子をさらわれる。

腕を伸ばしてバランスを崩しかけた彼女をディアンは
素早く抱きとめた。手にはしっかりと帽子を掴んでいる。

深い意図はない。
交わる視線の強さに、胸が騒いで信号を鳴らす。
リシェラの傾いだ体をさりげなく抱き起こす。
その自然な動作にリシェラの胸の高鳴りはますます激しくなった。

「あ……ありがとう」
小さく微笑んだディアンが、
リシェラの予測できなかった行動に出た。

啄ばむような優しい口づけが頬を掠めて離れていく。
二人の時が、ほんのわずかの間止まったようだった。
彼の吐息の持つ熱が、リシェラの頬の熱をあげたのに
気づいて、我に返った。
リシェラは、ずるい、と小さく口の中で呟く。


ふいうちなんて、卑怯だわ。
どうしていいかわからない。
心の準備もできてなかったのに。



唇を尖らせ、つぐんだリシェラの耳元で
「ごめんなさい。あなたが可愛かったからつい」

悪びれもしないディアンの囁き。
「ば、馬鹿」
そう憎まれ口を返して背を向けるしかリシェラにはできなかった。

気持ちをもてあましてしまっていたのだ。
大好き、って簡単に伝えられたら。
そればかり頭に浮かんで消える。

身分なんて超えて。
ディアンは、リシェラにとってたったひとりの王子(プリンス)だった。
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